YOSSY's SYMPHONY

アクセスカウンタ

zoom RSS ベルリンフィル ヴァルトビューネ1992 フレンチナイト

<<   作成日時 : 2007/01/07 17:30   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

最近、ベルリンフィルのDVDがほとんど発売されない。
ようやくヨーロッパコンサート2006のDVDが発売されたが、人気のヴァルトビューネは2004年以来発売が止まっている。なにか原因があるのだろうか?
というわけで最近、ヴァルトビューネが日本でも人気となってきているので、過去のヴァルトビューネを見直してみた。


ジョルジュ・プレートル指揮ベルリンフィル
ヴァルトビューネ1992 フレンチ・ナイト

しっかり調べてはいないのだが、「第1回」だと思われる。解説書を見ても「これが第1回である」ともなにも書いていないので、実際のところわからないが。
フランスの指揮者プレートルを迎え、フランス音楽をテーマに開催された。

1992年というと、今から15年前ということになるがベルリンフィルのメンバーも現在とだいぶ異なる。現在の管楽器セクションの中心であるパユ・マイヤー・フックス・シュテファンドールなどもまだ入団していない。カラヤンからスカウトを受けて入団したいわゆる「カラヤンファミリー」がまだまだたくさん在籍しているというのも、このコンサートの見どころである。オーボエのシェレンベルガー、トランペットのグロートなどがその代表であろう。現在は首席であるチェロのクワントが後ろの方の席に座っていたりするのを見るのもなかなか面白い。
それからあまりに昔なので私も顔をあまり知らないのだが、首席フルートは、1960年〜69年まで在籍していたカールハインツ・ツェラーだと思われる。「1960年代の奏者がなぜ?」と思った方が多いだろうが、実はツェラーは69年にベルリンフィルを退団した後、当時社会的地位の高かった大学教授の地位を手に入れる。その代役として入団したのが、かの有名なジェイムス・ゴールウェイ。しかし彼もわずか5年で退団。困ったカラヤンが自身の最晩年にツェラーに頼み込み戻ってきてもらったというのは有名な話。その後ツェラーは1993年に引退したため、この時期にちょうどベルリンフィルに在籍していたと思われる。ちなみにそのツェラーの跡継ぎとして採用されたのが、現在首席のエマニュエル・パユであり、ツェラーの前任はオーレル・ニコレである。「ニコレ〜ツェラー〜ゴールウェイ〜パユ」というフルート首席の黄金リレーが50年以上によって受け継がれているのである。もちろん現在、首席のアンドレアス・ブラウも1969年以来40年近く首席を務め、名手の異名をとり現在もすばらしい活動を続けている。
さて、前説が長くなってしまったので、本題に移りたいと思う。



オープニングはベルリオーズの「ローマの謝肉祭」。オープニングにふさわしい華やかでエネルギッシュかつドラマティックな作品。
冒頭のイングリッシュホルンのソロを務めているのは、ベルリンフィルイングリッシュホルン奏者を40年も務め上げ、1991年に引退したゲルハルト・シュテンブニクだと思われますがいかがでしょう?私は存じ上げませんので、間違っていたらどなたかご指摘をお願いいたします。
「ローマの謝肉祭」で印象的なのは、指揮者プレートルの顔の表情。本当に豊かな表情に没頭してしまいます。私が舞台で演奏していたら、表情に気をとられてポロポロミスをしてしまいそうです。
しかし、さすがはベルリンフィル。。ミスをするわけもなく、華々しくこの曲のフィナーレを飾ります。

2曲目はラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」。演奏するのはアメリカのピアニスト、レオン・フライシャー。彼は1952年にエリザベート王妃国際コンクールで優勝するなど、華々しい経歴があったが、1965年右手が疾患のため使えなくなり、以来左手のピアニストとして活動をしているそうだ。
もちろん曲名どおり「左手のみの演奏」であるが、これがなんと素晴らしい!「両手で弾いているような効果の得られる演奏」を狙ってラヴェルはこの作品を作曲したそうだが、両手どころではない。。音がどんどんとあふれてくる素晴らしい作品。
フライシャーの弾く左手を見ていると、とてつもない忙しさにただただ驚き。最低音から最高音まで、左手だけですべてをこなし弾いているのは本当に驚きである。

3曲目、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」。フルートのソロの曲として非常に有名な作品である。もちろんフルートのソロもすばらしいが、オーボエのシェレンベルガーとホルン(ハウプトマンと思われる)の演奏もすばらしい。

4曲目、ビゼーの「カルメン組曲」。非常に有名でスペインの情熱的なサウンドに観客のテンションもどんどんあがっていく。「第1幕への前奏曲」「衛兵の交代」「アルカラの竜騎兵」「第3幕への間奏曲」「アルゴネーズ」「ジプシーの踊り」を演奏。
前奏曲後のコントラバスの豪快なピッチカートには注目ですね。シュトールが特にすごいです。

5曲目はラヴェルのボレロ。もう説明することの必要ないほど有名な作品だが、ベルリンフィルの名手たちのソロを次々と聞けるのは本当にうれしいことだ。

アンコールは「ホフマンの舟歌」をはさみ、ドイツ作品へ。「ラデツキー行進曲」と「ベルリンの風」。「ベルリンの風」はヴァルトビューネで毎回恒例のアンコールとなっている。しかしながら、何度見ても飽きない楽しい作品。注目していただきたい。

ベルリンフィル、ヴァルトビューネシリーズは近年、廃盤等により入手が難しくなってきています。このDVDは比較的まだ入手可能であるようなので、興味のある方は早めの購入をお勧めいたします。

ヴァルトビューネ1992 フレンチ・ナイト [DVD]

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
YOSSY様、こんばんは。昨年は拙ブログにコメント頂きましてありがとうございました。さて、ヴァルトビューネコンサートですが、第1回目は1984年です。日本でTV放送されるようになったのが1992年のこの「フレンチナイト」だと聞いています。現に私は90年のヴァルトビューネ(この頃は「オープンエアコンサート」と言っていたようです)の映像を持っています。ザイフェルト、ハウプトマン、クリアー、ヴァレンドルフの素晴らしいホルン吹き4人による、もの凄いコンチェルトシュトゥック(シューマン)が聴けます。
ネコ
2007/01/08 18:38
>ネコさま
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ヴァルトビューネは1984年からでしたか??知りませんでした。教えていただいてありがとうございます。
90年のシューマン…すさまじそうですね。ヴァルトビューネのものではないですが、CDで持っていたような気がします。でも画像で見ると、また凄まじさが違いますよね。
YOSSY
2007/01/08 19:12

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ベルリンフィル ヴァルトビューネ1992 フレンチナイト YOSSY's SYMPHONY/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる